りぼん
No. 17
『心をつないで皆でHAPPY』 12月21日から西区で来年一月から新たな生活介護事業を始めようとしている、NPO法人「知的障害者在宅支援・りぼん」の藤澤理事長にお話しを伺ってきました。
Q1. りぼんは、どのようなことから始まったのでしょうか
私も障がいを抱える子供をもつ親の一人です。個人としてはもちろんですが、皆で何とかしたいという気持ちをずっともっていました。平成9年に「障がいがあっても地域のなかで豊かにくらす」ということから知的障がい者の親達が中心となり「在宅支援を考える会・りぼん」が生まれました。
「この実会」の加藤さんのアドバイスもあって、「無いといってばかりいないで必要なものは自分たちでつくったらいいじゃないか」と全くの手探りで始まったわけです。
Q2. その後の歩みは
「知的障害者のボランティア講座」を数多く積み重ね現在に至っています。平成10年から有償ガイドヘルプ事業をおこない、平成13年にNPO法人となり、平成15年からは居宅支援事業を始めました。
その他、いろいろな行事にも力を入れてきました。バス旅行・クリスマス食事会・キャンプ・お泊まり会・音楽鑑賞など、様々な体験の場ををできるだけ多く持つ、仲間と一緒に経験することがとても大切なことだということを実感しています。
例えば初めて食事会に参加した時、落ち着きがなく最初はテーブルにもつけない子もいました。しかし2回目になると徐々に食事を楽しめるようになりました。要は他の人からみれば時間はかかりますが、慣れというか数多く経験を繰り返すことで日常生活の力は広がります。
Q3. 親の役割も大変だとは思いますが?
親の役割というのも難しいものです。私も以前子供から「ウザイ」と言われたことがありました。その時はかなりショックを受けました。でもそのうち我が子が親離れを始めたのだと思え嬉しくなりました。子供の自立を妨げる面も親というのは確かにもちますよね。
Q4. 今度の生活介護事業を開始するキッカケは?
高等養護学校にいく障がい者は以前は50%程でしたが、現在は70%位になっていると思います。しかし自力通学ができる、寄宿舎などで団体生活をおくれること等の条件が付き、高等養護にも入れない事例もあり、また卒業した後行くところがないのが大きな問題となっています。私たちの生活介護事業の「りぼん」は、このような中学校や高等養護学校などの卒業者の受け皿をという思いからつくられました。
Q5. どのような生活介護内容なのでしょうか?
時間割を見てもらえばわかりますが、基礎学習の時間を設けました。これは卒業して覚えていたことを忘れていくことがある為、生活に必要な読み書きの力を維持していくこと。外部から講師を招いた音楽・美術・プールの時間もとっており新たな力を発見できればと期待しています。作業の時間もあり働く力を少しでも身につけることができればいいですねぇ。
何よりも仲間で楽しく過ごせる居場所になればと・・・・・・・・。
Q6. ジョブに望むこと
作業の時間が少ないので、納期の長い少しずつやれる仕事があれば声をかけて下さい。社会と何らかの形で繋がっていきたいですから。
- 法人名
- 特定非営利活動法人 知的障害者在宅支援・りぼん
- 施設名
- りぼん
- 施設形態
- 生活介護型
- 住所
- 札幌市西区西町北11丁目1-24ウエストビル21-301
- 電話番号
- 011-665-8004