障がい者施設紹介

社会参加共同作業所

No. 26

今回の施設紹介は東区にある「社会参加共同作業所」さんです。今回は、施設長の丹藤さんにお話しを伺いました。

Q1. 社会参加共同作業所さんの作業所区分を教えてください。

A1.

就労継続支援B型です。

Q2. 利用者さんは何人ですか。

A2.

今は10~11人位ですね。入院されている方もいて少なくなっています。

Q3. 社会参加共同作業所さんのモットーや目標はなんですか。

A3.

利用者さんが自分らしい人生を送れるように通う場所を提供しているという事だと思います。それぞれ目標が違うのでその目標に沿ってやっていければと思っています。

Q4. 利用者さんの障害種別を教えてください。

A4.

精神障害の方が中心です。

Q5. 利用者さんに対して何人の職員の方がいらっしゃいますか。

A5.

職員が二人と食事を作っているパートさんと合わせて4人ですね。

Q6. 食事提供もされているんですね。

A6.

週4回ですが、お昼御飯を作っています。

Q7. 今はどんなお仕事がありますか。

A7.

内職です。今は箱折りがありますね。

Q8. 以前伺った際に新聞紙で紙袋を折った物を見せていただいた事があるのですが今もお仕事は続いていますか。

A8.

売れれば依頼が来るのですが、売れていないみたいであまり依頼はありません。

Q9. 納品先は空港だと聴いていますが。

A9.

東京から依頼があり千歳空港に置いていますが、そんなに売れていません。東京等でのエコのイベント等では結構売れているみたいです。

Q10. 一か月の作業工賃はいくら位でしょうか。

A10.

3000円~多い人で7000円位です。平均5000円位ですね。

Q11. 利用者さんから働くという事に対して要望はありますか。

A11.

働くというより回復する場だという認識が強いので、以前にはルームクリーニングもやっていてある程度稼げていたのですが体調を崩してしまった。そうなると本人も大変な仕事はしたくない。今まで通り皆と楽しくやっていきたい。お金は欲しいけどこれ以上の大変な事はしたくないよという声があります。

Q12. 社会参加さんのアピールポイントはありますか。例えばこんな仕事が得意だ等、教えてください。

A12.

仕事が全てだという様には考えていません。今の流れとしては内職から脱却して工賃を少しでも多くというのは十分分かっているんですけれども。それができる方は良いんですがそうではない方もいますから、仕事をするということ以上に毎日通ってきて体調のリズムを整えたり、人間関係を築いていくというところも重要だと思います。細かい仕事はできるんですが納期が短くて忙しいと体調を崩してしまったりします。まずは決められた日にここに通ってくることが第一の目標です。あまりノルマ等があるとプレッシャーもかかってきますので、出来る範囲の仕事しか受けていないというのが現状です。

Q13. 仕事以外の事ですとパンフレットを拝見しているとお花見や色々なレクが書いてありますが。

A13.

一人でいるとなかなか季節の行事を行う事が出来ないので、ここに毎日通ってくるという中で、そういう季節の行事、皆が一般的に行う忘年会とかをやるっているのが大切だなと思っています。皆でレクを計画したり他の人の意見を聞いたりというのが大事なのかなと思います。そういう事が生きていく中での練習になると思います。毎月ほとんどの部分で職員が企画しますが、皆さんに企画してもらう事もあります。

Q14. 作業所として今後挑戦してみたい事はありますか。

A14.

今は地域という言葉を良く聞くようになって、地域と繋がりのある他の事業所さんを見ていると、地域に支えられてこちら側も返していくような施設にとは思っています。その中で色々ゴミ拾いとか、新聞紙でバックをつくる技術などを持っていますので、学校や地域のご老人達と関わっていければと思います。そういう事が本人たちの自信にもなると思います。

Q15. 元気ジョブでは仕事の面や情報交換の面でも作業所同士の横のつながりを意識していますが、繋がりを持っている事業所さんはありますか。

A15.

私たちは「きょうされん」に入っているので、その関係の事業所とはたまに連絡を取ったりとかしています。仕事の内容だったり現状を聞いたりしています。

Q16. 元気ジョブに求める事はありますか。

A16.

結局、仕事が欲しいという事になるんですが。お仕事自体が減ってきているので、何も仕事がないという時間もあって、月の前半を普通に仕事をこなすと最後の1週間は何もない状態になるので、通常よりも早く仕事を切り上げて調節したりしています。贅沢かもしれませんが、1日の作業時間内に終えられる仕事を毎日欲しいといったところでしょうか。自分たちだけでは営業は難しいので、もっと企業と作業所をつなぐ役割を期待しています。

入口
入口
箱折り作業
箱折り作業
箱折り作業2
箱折り作業2
丹藤施設長のお話しを伺っていると、働くことと体調を維持するためのバランスをとる事の難しさを感じました。少しでも多くの工賃をという流れの中で、自分のペースに合わせていける仕事があっても良いのではと考えさせられました。
法人名
特定非営利活動法人ゆめ
施設名
社会参加共同作業所
施設形態
就労継続支援B型
住所
札幌市東区北22条東2丁目2-17
電話番号
011-733-5561

記事担当:元気ジョブ 山野